フェアバンクス2日目は、天気が良く、北斗七星などの星座も目立たないくらい沢山の星がでていました。
7時頃、日本から持ってきていたルーでシチューを作り食べていたら、亮太君が、
「夜空に飛行機雲みたいな白い線がでてる」と。
まさかこの時間にオーロラじゃないだろ~と思ったけど、外に出て見ると、
「んんっ???、白い!?動いてる!大きい!」
そうこうしているうちに、突然 赤いベールのようになってくる。
5分もしないうちに、どんどん形が変わり、大きくなり、赤とグリーンも交じりだす。
オーロラだっ!!!!

かなり早いスピードで形と色が変わる。
空が爆発してる。

もう感動で体中震えてしまって、涙がでてくる。
ゆれる動き。
かと思うと、自分に突き刺さってくるような 地面に向かってくる鋭い動き。

この時はまだご飯を食べていた途中で、オーロラを見る準備をしていない。
外用のジャケットもブーツも未着用。
30分ほどオーロラは赤、ピンク、青、緑に変わり続け、
北側の空を動きまわり、通り抜け、薄くなり、最後は星空だけになった。
急いで部屋に戻り、防寒具を着用して、次に見えるか見えないか分からないオーロラを待つことに。
30分ほどすると、先ほどのオーロラより大きな何かが空に現れ始め、一気に空がブルーのオーロラで覆われた。

人間が作り出すことができない音を心の中で聴いた気がする。

また30分ほどすると消えていき、星空だけに。
一端部屋に戻り、インスタントお味噌汁を飲んで暖まる。
その間も交代で外に行き、変化がないかチェック。
そんなことを繰り返し、雲が出る真夜中1時頃まで、オーロラは現れては消えを4回繰り返してくれた。

Dancing = 「ダンシング」
という表現を使うらしく、まさにその通り。
夜空にこの世界で一番美しいダンスを見ることができました。

自分にもっと文章力があればと思う。だから人の言葉を借りて載せますね;
"折り畳まれ、揺れる光のカーテンが空に立ち上がり、そして広がり、ゆっくり消えて行く。かと思うと、また生き返る。このような美しい現象は、大自然への畏敬の念を持たずに見ることはできない。
オーロラが人の心を動かすのは、なにかとらえ難い、霊妙な生命にあふれたもの、静かな自信に満ちて、それでいて絶えず流れ来るものを暗示することによって、人々の想像力を刺激するからである
— ロバート・スコットの日記より"

今回フェアバンクスで、ネイティブアメリカンの歴史や、今アラスカに住んでいる人達の素晴らしい面や問題面も少し知ることができた。
雪雲が多くもしかするとオーロラ見れないかも?という気持ちもありましたが、
見えなくてもアラスカに来れただけでも感謝しなきゃいけない。

Northern Lights.
ここに来れば宇宙には作り手が必ずいることを感じるはず。