島の村に着いて、
ホームステイさせてくれる場所に選んだ家は(勝手に行って選ばせてもらう権利など全くないのですが・・・)、
私と同じ歳くらいのお父さんお母さん、
そして7人の子供達がいるお宅。

リビングと部屋が2つ。
10代の上の子達が使っていただろうお部屋を空けて貸してくれました。
(上の子達4人は村の中の親戚のお家へ行ってくれたようです)
コンクリートの床のお部屋に、
厚み10cmくらいのマットレスと蚊屋を用意してくれました。
電球は各部屋に一つあり、薄暗いですが十分。

テレビもあり、
かなりハイレベルな生活をしているんだなと思ったのですが、
毎日朝から夜まで一緒に生活していると、色々なことが徐々にわかってきました。
朝昼晩、3食白米のみ。
驚きとショックで、
これは貧しくてこうなのか?
それとも普通なのか?
そこまで聞くこともできず。
一週間で、それ以外の物を食べたのを見たのは、
お父さんが釣ってきた小魚のスープ、
野菜一品、のみ。

私は朝は空港の近くの市場で買ってきていたマンゴーやバナナ、
お昼はバイクで10分走った町まで行って、
4件ほどある食事屋さんをローテーションしていました。
お貸しのタンゴを箱買いしてお部屋に置いておくと、
毎日3歳くらいのアナちゃんがタンゴの箱をチラチラと見てくるようになり、
最初は1回あげると他の兄弟、近所の子供達皆にあげないといけないから困るなぁと止めていたのですが、
3日目に上げると嬉しそうに隠れて食べていたので、
お部屋に来てはタンゴを上げる、アナちゃんは隠れて食べる、という習慣ができました。

窓は暑いので24時間開けっ放し。
蚊屋の中にいれば蚊から守られます。
水は井戸から引いたもの、
家の中は、電球が裸のままぶら下がっているのが普通の用。
トイレはインドネシアのベーシックなものでトイレットペーパーは無し。
シャワーも同じ所でできるけれど、
フランシスに教えてもらった村外れにある、川で全てを済ませました。

マラリアとデング熱は多いらしく、
蚊が多い時間帯と場所はなるべく避け、夜は長袖ロングパンツで行動。
と思いきや、子供達は真っ裸で元気よく遊び回っている。
近くの病院に行けば、無料ですぐに検査と薬を出してくれるらしいです。
スンバでも海辺のファミリーで、去年一人子供が亡くなったという家族がいました。
マラリアだったようですが、
毎日の食生活を見ていると、抵抗する力や免疫力が無くて弱ってしまうんだろうな・・・と。
ここの島のご飯屋さんでは、
パパイヤの葉っぱや茎、お花の料理が毎日あったので聞いてみると、
パパイヤはマラリアに効くのだとか。。。

日本人がこの村に来たのは初めてらしく、
会う人会う人に二度見されます。
(正確にいうと多分、第二次世界大戦以来)
必ず手を上げて挨拶してくれるので、
そのうち向こうが手をあげてくれる前に、こっちから手を上げて会釈するようにしました。
反対車線のバイクや車も、ほぼ皆手を上げて会釈してくれる。
追い越しの時も、クラクションをピッとしながら、ニコっと。

なんせここの人達の娯楽は、
外人を見つけたら呼び止めることか?と思うほど、会う人会う人に声をかけられます。

同じ村の中でも、
色んな家族がいました。
毎日真っ裸で生活している兄弟姉妹。
どんなに小さい赤ちゃんでも洋服を着させている家庭。
教会に行く時だけ、きれいな洋服をきる人達。
貧しさからくるのか、
昔からそれできているから、
それが文化なのか。
ただ、オムツをしている赤ちゃんは一人もいませんでしたが。
to be continue...